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写真AC:著作権と本人確認に関する「お知らせ」

写真AC:著作権と本人確認に関する「お知らせ」


写真ACからのお知らせで、著作権侵害コンテンツに関する警告のようなものが出ていますね。そしてそれだけではなく、写真データ編集項目に「著作者確認」という項目が追加されています。著作者確認は写真等のURLを書いておくと、その写真を著作者のものとみなす、という項目であるようです。これは会社がリスクを負わないための処置ですね。まったく重要視していなかったのですが、お知らせが出たタイミングと「著作者確認」が導入される日時までには、数日のタイムラグがあったと思います。更に続けて1月10日から「本人確認」の必須化まで話が進んでいます。

何か権利侵害を巡るトラブルでも起きたのかな、と邪推してしまいます。ここでお知らせの内容を改めて読んでみましょう。

 

著作権がらみのお知らせの文言を引用するよ。

第三者の著作権及び知的財産権を侵害するコンテンツを投稿した場合や、他素材サイトの素材を利用規約に違反し流用して投稿した場合、ダウンロードポイントの没収、該当素材の削除、またはアカウントを削除させていただきます。また、それにより第三者と何らかのトラブルが発生した場合、弊社では一切の責任を負えません。弊社が損害を被った場合は該当素材を投稿したクリエイターへ賠償請求させて頂きます。 


ここでのポイントは「投稿したクリエイターへ賠償請求」ってところでしょうか。おそらく著作者確認の項目を用意したのは、クリエイター自身に著作権者であると主張させるためですね。著作権の侵害があるケースでは、写真AC運営サイドとしては該当クリエイターが虚偽の申告をしてきたと主張できるようになるので、有責性はクリエイターにあり賠償請求が通りやすい、といった感じになるのではないかと思います。

タイミングが唐突に思えるので、実際に著作権者から強い警告か通報があったのかもしれませんね。そうしてリスクマネジメントの洗い直しをして、現状では不十分かもしれないと判断した結果ではないかな。やはりお金が絡む点についてはシビアに取り組んでもらわなければ、企業としての信用にも響きますし。ダウンロードするユーザーからしてみれば何も悪いところはない話ですしね。

 

本人確認のお知らせの文言を引用するよ。

平素は写真ACをご利用頂きありがとうございます。

写真ACではユーザーの皆様に、安心して写真をご利用いただくために、2018年1月10日(水)より、本人確認の済んでいないクリエイター様の写真は表示されなくなり、ダウンロードもできなくなります。

すでにアップロードされている写真につきましては、1月10日時点で本人確認が済んでいない場合は表示されなくなりますが、削除されるわけではなく、本人確認が済み次第、表示されダウンロードが可能になります。

クリエイターの皆様には、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。


実際のところ賠償請求の対象たる本人を確定するためですよね。ついでにアクセス数やPV数の操作もなくなればさらにいいと思います。本人確認が済んでいないクリエイターは少数派でしょうから、大勢に影響はないでしょうね。

しかしこの動きを合わせてみると、写真を利用したユーザーが著作権侵害を問われて、賠償責任が発生したもののクリエイターを特定できず紛争が泥沼化したとかそんな背景がありそうに見えてしまいますね。

まあ、実際にそうなったのではなくて、そのようになるリスクを見極めて対応が取れたのならばむしろ安心な事案なのですが。

ところで、著作権侵害に関する写真素材ってあまりありませんね。写真による表現がイメージしずらいので難しいところではありますが、アイディアひとつで需要のある素材となるかも。写真ACに関してブログを書くメリットとして、ブログで使いたい写真素材がないことに気付く場合がありますね。