写真AC雑記帳

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写真AC:「クリエイター」アンケートの様子を見てみる

写真AC:「クリエイター」アンケートの様子を見てみる

写真ACのマイページトップからアンケートに回答できますが、現在、アンケートに回答すると現時点の回答状況を見ることができます。いずれアンケート結果は公表されるのだろうと思いますが、現時点(5/23)の結果をメモ的に書いておきます。

 

0.回答者数

アンケート項目ではありませんが、回答件数がおおよそ1,000件というのは意味のある数字だと思います。アクティブユーザー(ここでのユーザーは写真供給側=クリエイター)数とだいたい一致しているのではないでしょうか。アンケートなんか面倒くさいというユーザーもいると思いますが、自らストックフォトに手を付ける人たちが母集団であり、大半のユーザーはアンケートに回答しているように思うんですよね。

現在のランキング参加ユーザー数は18,000人ぐらいですが、高頻度で活動しているユーザー数は1,000人ぐらいと考えると、ランキングの数字も1,000位以下はあまり参考にならないのかもしれません。

 

1.性別 

男性:48.4%

女性:51.6%

大きな差ではありませんが、女性のほうが多いのは筆者的には意外。写真ACのいいところはとにかくハードルが低いところだと思うので、他のストックフォトサイトとは違う傾向がありそうです。少々認識が古いかもしれませんがインスタグラムは男女比的に女性比率がかなり高いので、それに近いニュアンスがあるのかもしれませんね。

 

2.年齢

30代と40代がそれぞれ30%、合わせて六割を占めているみたいです。これは年齢的にも「目立たない副業」に目が向くタイミングなのかな。本業があってアルバイトするわけにもいかないと立場だと、ストックフォトやクラウドソーシングのような内職的な副業に手を付けるしかないでしょう。20代と50代がだいたい15%で合わせて三割。20代~50代で全体の90%まで届くようです。

10代は1%程度しかいないのは思いのほか少ないけれど、10代でちまちまストックフォトなんかやらないってことでしょうか。60代以上が8%程度。撮影時間は十分に取れる年代だと思いますが、いまさら小銭はいらないとか、ある程度若くないとアクティブに撮影して回るのは厳しいとか、いろいろあるんでしょうね。

 

3.使用カメラ

一眼レフ、ミラーレス一眼、コンパクトデジカメ、スマートフォンカメラ、不明の五種類から選択式で複数選択可。

スマートフォンカメラがほぼ50%で最大。一眼レフは40%少々。コンパクトデジカメがおよそ25%で、ミラーレス一眼は20%ぐらい。

やはりお手軽に撮れるスマートフォンカメラが多いですね。これは他のストックフォトサイトであれば、おそらくスマートフォンカメラの割合はかなり低いのではないかと思います。参入障壁の低さという写真ACの特徴が出ている数字じゃないかな~。

 

4.写真との関り

選択肢は以下の6種類。 

  • プロカメラマンとして仕事にしている(約3%)
  • プロではないが、写真で報酬をもらうこともある(約14%)
  • 仕事にはしていないが長年の趣味である(約27%)
  • 写真に詳しくはないが、比較的カメラを日常から持ち歩いている(約32%)
  • 初心者だが、これから趣味にしたい(約22%)
  • 写真には興味ない(約1%)

最後の選択肢に笑ってしまいますが、完全にお小遣い稼ぎの手段としてだけ見ているということなんでしょうかね。写真に興味ない層よりプロが多いのも面白い。

趣味レベルの層が多い辺りは写真ACの特徴が出ていますね。審査が厳しい普通のストックフォトであれば、趣味以下の層は参加するのも一苦労でしょう。

 

5.投稿している被写体

景色、人物、食べ物、その他の四種類で重複回答可能。

  • 景色(約78%)
  • 人物(約12%)
  • 食べ物(約31%)
  • その他(約31%)

やはりというべきか景色は多く、人物は少ない。ただでさえ需要がある人物写真ですが供給量もすくないのかなあ。これはあくまで投稿者数が表れている数字なので、少ない投稿者が大量に人物写真を投稿していればいいわけですが。いずれにしても人物写真が有力なことに違いはないですね。「その他」は幅が広すぎ。もう少し細かい項目があってもよかったのでは。

 

6.写真ACのクリエイター登録をお知り合いに勧めたいと思いますか?

  • はい(約87%)
  • いいえ(約13%)

「いいえ」を回答した場合はさらに細かい理由を文章で投稿できるのですが、ざっくり見て「報酬が安い」が目立つかなあ。他の理由で「新参にはお勧めできない」というのはわりと正しい理由ですが、新参でも稼げないとユーザーの縮小が始まりそうな気もしてしまいます。実際のところ新参でも投稿する写真の質さえ高ければどんどんダウンロードされているようですが、ここは巡り合わせ的な問題もありますね。素材の品質次第でACワークスが露出を増やす(たまに投稿順と関係なく公開されている写真素材がある。広告による優先表示でもないはず)ようなこともしているっぽいのですよね。

 

 7.投稿写真について無料相談サービスがあれば利用したいと思いますか?

  • はい(約78%)
  • いいえ(約22%)

この質問の意図するところはなんだろう。プレミアム会員限定の「無料相談」サービスを想定していたりするようだと笑っちゃうな。まあ、無料ならば相談サービスがあればみなさん使いたいでしょうね。しかしこれが他の何らかの機能の実装(機能というより審査条件の明確化とか何らかのタスク)とトレードオフとなるのであれば、他のものを優先してほしいって意見が多いのでは。

 

8.写真ACにクリエイターとして何か要望はありますか?

最後の質問は自由回答ですが結構参考になりそうな内容のものあります。たとえばシャッフル表示機能は新参投稿者にとっては欲しいですよね。

写真の需要分析に関してはたぶん機械的にしかやっていないでしょうから、投稿写真の無料相談サービスを設けるよりも、需要分析をしっかりやるとか審査基準を明確公平にしてもらうとかしたほうがいいような気がします。

「ずっと続けてください!」という要望もありましたがこれは大事。いくらポイントを稼いでも換金前にサービス終了されたら大変ですもんね。普通はサービス終了前にいつまでに換金してくださいという情報が出てくると思いますが、そうならないケースもありえなくはないですからね……。全ユーザーが一斉に換金を図っても困らないぐらいのキャッシュを積み立てておくべきだと思うんだけど。

この自由回答欄にはほかにも面白い回答もあるので、まだアンケートに回答していないクリエイターさんはぜひ一度回答して結果を見てみてくださいね。