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旅行:2015年四国の旅(6.五日目最終日)

旅行:2015年四国の旅(6.五日目最終日)

四国の旅振り返りも最終記事です。愛媛県松山市から南を目指し、高知県を海岸沿いに走り、徳島県を北上した後、四国中央市を拠点に香川県高松周辺を観光しました。四国四県すべて足を踏み入れてはいますが、最終日はさらにどこへ向かったのか。

前回の記事はこちら。

 

1.最終日に向かうのは

この日のうちにレンタカーを返却し、飛行機で移動しなければなりませんので、時間的余裕がたくさんあるというわけではありません。そういう環境で四国中央市を出発してどこに向かうかといえば。

もう一度高知県に向かいます。四国中央市から南下すると案外すぐです。四国中央市三泊目四泊目の拠点にしたのはこの日の計画にも関係がありました。香川高松にも愛媛松山にも高知方面にもアクセスが良い。もう少し四国中央市は注目されてもいいような気がします。

さて、高知県に向かうのですがここで何を見るのかと言えば、日本有数の大杉である、杉の大スギです。

日本有数の名木で、山内容堂坂本龍馬が訪問したという話があるそうです。特に美空ひばりとの関係が深いらしく、近くに歌碑があったりします。

それはそれとしてこの途轍もない巨木は一見の価値がある観光資源のひとつです。これこそ直接見てみないと凄みが分からない。

でかい。そしてデカいがゆえに神々しい。このクラスの大樹となるとパワースポット呼ばわりも分からなくはないです。パワースポットという言葉自体はあんまり好きじゃないのですが、日常から隔絶されたとりあえずなんだか「スゴイ」ものに直面した時の感覚を味わえました。 生命の神秘というか地球の息吹的なものを感じたい人にはお勧めの観光地ですね。

この写真だとスケール感が正しく伝わらないような気がします。少し離れたところから大きさが分かるように撮影できるとよかったのですが、意外といい撮影場所がないのですね。なぜか近くから撮影する形になってしまう。

 

2.四国山中の風景

この四国旅行の後、筆者は東北地方や紀伊半島などを旅行するのですが、風景の面白さという観点では四国一周旅行が一番だったかもしれません。愛媛松山市周辺は平野部に田畑が多く、さほど特殊な風景でもないのですが、南予に向けて移動すると、典型的な南国を思わせる気候と風景、ヤシと青い海が姿を現します。南予から高知入りすると、山と海に挟まれた狭い海道を行くことになりますが、このあたりも南国風味。高知から徳島にかけては、個人的な印象ですがダイビング系の店舗と小規模な港町が増えてきたような印象があります。また旅行ルート全般的にきちんとした和風の住居が多かったような気がします。筆者は和風の住居がほぼ皆無な地域に住んでいるため、そんな風景にも物珍しさを感じてしまうのです。風景の違いって、旅行を楽しむ上では地味に重要なファクターだと思います。 

さて、杉の大スギは山の中にあるわけですが、このあたりの風景もひと味違う。筆者の生活環境には自生するスギはほぼない(皆無?)ので、山の風景を新鮮に感じた要素もありますが、それに加えて大量の棚田が目に留まりました。四国四県どこでも山間地を行けば棚田はあるのでしょうが、この時の旅程上は高知県の名もなき棚田を眺めた形になりますね。この時点では特に意識していませんでしたが、全国棚田巡りの旅というのも面白そうだな。


棚田と道路
 
棚田だけでなく、どことなく味のある廃屋も魅力的。これは廃屋だけでなく建物を飲み込む植物がいい感じです。植物といえば筆者が暮らす地域にはヒガンバナがないため、四国に限らずちょくちょく見かけるヒガンバナの赤い花が印象的。下の写真の左下の赤い花はヒガンバナのはずです。

廃屋

 

四国山中、川沿いの景色もいい雰囲気。全然関係ない場所ですが北海道神居古潭辺りの風景と少し共通点があるような気がしました。そして山の中であるために、都市部よりはるかに涼しく、過ごしやすい気候です。冬になると寒いでしょうけどね。夏は山中で冬は都市部で過ごせたら、気温の面ではいい暮らしができそう。

 

3.松山に戻る

四国の山中を通過し、松山市に到着。スタート地点への帰還達成です。苦行というほどのものではないのですが、四国をだいたい一周したというところで妙な達成感のようなものがありました。早々にレンタカーを返却し、まだ多少の時間があったため、松山城観光に向かいます。現存十二天守のひとつであるというのも価値がありますが、アクセスが良いのもいいところ。あれこれ語らずとも、日本有数の名城です。

 

壮大な石垣でいかにも守りが堅そう、といっても建築着手した時期的に、実戦で使われたことはないはず。この時は二之丸史跡庭園まで観光。せっかく近くまで来たのに天守までは行けず残念。当時、現存十二天守をコンプリートしようとかそういうことは考えていませんでした。もし今松山へ行くなら、天守訪問は優先度高の案件ですね。


松山城二之丸史跡庭園聚楽

 

4.旅の終わり

さて松山城を後にしていよいよ旅の終わりが近付いてきました。もちろんルートにもよるでしょうが、四国一周1,000㎞程度はあるようです。奇麗に一周したわけではなく、短縮したところもあれば、かえって余計に走っている区間もあるので、たぶん1,000㎞近い走行距離だったのだと思います。最後は松山空港へ移動し、あとは飛行機に乗って全旅程終了でした。

この四国旅行は、筆者としては最大級の移動距離&日数の旅行で、いい経験になったと思います。五連休を旅行に費やすなんて、もう二度と無いかもしれません。

日本のあちこちに行きたい!という思いがこの後も続くのは、四国旅行がいい思い出になったからという面もあったような気がします。

当時感じたこと、記事を書いて改めて感じたことを箇条書きです。 

  • 四国四県を四泊五日で旅行するのは少々もったいない
  • 愛媛松山(道後温泉)だけで四泊五日しても悪くないはず
  • 連休中の道後温泉人多過ぎ
  • 道後温泉本館に向かう前に荷物はどこかに預けておこう
  • 足摺岬はいかにも観光地的だが灯台は良い意味でシンボリック
  • 室戸岬大自然感はほんとすごいよ
  • 高知(市)は素通りしたので心残り
  • 鳴門の大渦観光は訪問時間に気を付けて
  • 大塚国際美術館は日本屈指の観光施設だと思う
  • うどん県は本当にうどん県だよ
  • 連休中の金刀比羅宮人多過ぎ
  • 今度は棚田に注目した旅行も考えたい
  • 今度は現存天守に注目した城巡り旅行も考えたい
  • 今度は大木に注目した名樹木の旅も考えたい
  • やっぱり旅はいいぞ

あれ、おかしいな。やりたいことが増えてるな。まあ、やりたいことがたくさんあるということはいいことだと思う。やりたいことが見つからない時期というのも必ず訪れるものですが、人生において良い期間とは言い難いです。

別に旅行したからと言って視野が広がるとか人間的に成長するとかそういうことはないでしょう。ただ目先が変わることでのリフレッシュ効果はありますね。好奇心を満たすことは確かにできます。気持ちを新たにするって大切。

今年はどこに行きましょうかね~。