札幌ぼっち飯:分類/洋:フェルムソレイユ(中央区)
現在のホームグラウンドである札幌で、ふらりと立ち寄ったお店の紹介みたいな感じの記事を書いてみます。今回は中央区南3条西9丁目、ハヤシライスの専門店、フェルムソレイユです。ハヤシライス専門店なんてそうそうありません。札幌市内どころか全国的にも珍しい存在だと思います。筆者はハヤシライスもしくはハッシュドビーフ大好きなので、このお店は以前から気になっていました。ハヤシライスって、案外食べられる場所が限られているんですよね。
【アクセス】
地図上は以下の通りです。札幌プリンスホテルの近く、すすきのからは少しだけ離れた場所にあります。ちなみにすぐ横に有名なうどん屋さんがあります。そちらもいずれは記事にしてみたいと思います。
【店舗入口付近】
お店に入って席に着くと、初めての来店か聞かれた上で、 メニューについて簡単な説明があります。
ハヤシソースは、オリジナルと辛口、そして熟成黒から選択できます。せっかくだから筆者は熟成黒ハヤシライスを選びました。またバリエーション豊富なトッピングができるのですが、筆者はおすすめされた「ふわとろオムレツ」を注文してみました。まずは早々にサラダが運ばれてきます。
【サラダ】
まずこのサラダが凄い。この日は十七種類の野菜が使われており、様々な野菜の食感を楽しめるし、自家製らしいドレッシングも良い塩梅です。どうしてもハヤシライス専門店という看板が目立つのですが、このサラダだけでも食べる価値があります。まあそのぶんハヤシライスのお値段もそれなりなのだと思われます。予想していなかった分だけ衝撃的な美味しさでした。サラダだけのために再訪してしまうかもしれない。特に野菜好きというわけではないので、筆者にとってサラダを食べるという行為はある種の作業でしかなかったのですが、これはひと味違いましたね。
【熟成黒ハヤシライス ふわとろオムレツトッピング】
サラダを食べ終わったところで、熟成黒ハヤシライスの登場です。
黒いハヤシソースに生クリームの白さが映えます。具の中では、マッシュルーム、タマネギの存在が目立ちます。肝心の味ですが、濃厚というよりも全体的にまとまりがよい上品な仕上がり。熟成ということでベタベタに濃厚な味を想像していましたが、酸味がきついわけでもなく、塩味が強いわけでもなく、どちらかといえば甘みや深みを楽しむ味わいです。辛口ハヤシライスというまず見かけないメニューの存在も、オリジナルがこの味付けなら何となく存在理由が分かります。
そしてトッピングのふわとろオムレツは名前に劣らすふわとろです。オムレツとしては良くできている。しかしここで少々問題。オムレツの甘味でハヤシソースの味が曖昧に感じられてしまうではないですか。濃厚なハヤシソースをイイ感じに中和してくれるオムレツ……という味わいは予想できていたのですが、筆者は濃厚ハヤシライスを存分に楽しみに来たのです。自分を見失っていたようです。初見でハヤシソースの旨味を存分に味わおうと思うならば、オムレツやチーズなど存在感が強いトッピングは避けたほうがいいですね。筆者は普段なら味を確かめるためにもシンプルなメニューを頼む傾向が強いのですが、ここぞという時にやってしまいました。
【ぼっち度】
ぼっち度は【★★】とします。一応、カウンター席もあるのですが、カテゴリ的に独り向きのお店とは言いにくいですかね。フォーマルな洋食店はまさに入店すらままならないので、それと比べれば利用そのものは可能。ぼっち飯中級者なら、特に問題なく利用できると思いますが、ぼっち飯初心者にはお勧め致しかねます。
【総評】
ボリュームはサラダと合わせてなかなかのもので、量的にも満足感があります。ここはどちらかといえば女性向けのお店だと思いますが、そういう観点だとボリューミーかもしれませんね。お値段はそれなりで今回の組み合わせは1,550円(濃厚黒ハヤシ1,250円+ふわとろオムレツ300円)でした。
デミグラスハヤシライスとして同じレベルのものを食べたことがないので比較が難しいけれど、サラダと合わせて一食の価値は大いにあると思います。サラダベースのお店としてもやっていけるのでは、と思うほどです。かなりのオススメ店です。