札幌ぼっち飯:分類/咖:デストロイヤー(中央区)
現在のホームグラウンドである札幌で、ふらりと立ち寄ったお店の紹介みたいな感じの記事を書いてみます。今回訪問したのはスープカレーの「デストロイヤー」です。村上カレー店プルプルの支店的な店で一度は閉店したものの、なかなか興味深い経緯を経て復活を遂げたのだそうです。村上カレー店ホームページにちょろっと事情が書かれていますが、このホームページがすごい。個性が、爆発している……。
【アクセス】
地図上は以下の通りです。札幌市電西線14条駅から徒歩二分。
【店舗入口付近】
店舗付近はこんな感じ。お店のチラシにこう書いてあります。
「見た目はラーメン屋 中身はカレー屋 店はオンボロ 味はホンモノ カレー魂デストロイヤー」
確かに見た目はラーメン屋でオンボロなんです。
【店内】
店舗はボロでも心は錦でしょうか。カウンター席のみです。
トイレに入ってみたら壁にお客さんからのメッセージがビッシリ書き込まれていてビックリしました。さすがにトイレの写真は撮れないので、興味のある方はご自身でご確認ください。
札にメニューが書かれているところもラーメン屋っぽい。一番左の札「辛味は旨味」というキャッチコピーがまたいいですね。
【ナット・挽肉カレー 950円】
このお店の場合、どのカレーを選んでも価格は一律¥950です。ライスの量やトッピング、辛みスパイスの量でお値段が変動します。ランチタイムは¥800でお得。
今回は一番人気らしいナット・挽肉カレーにチャレンジ。辛さは控えめに10番にしてみました。スープカレーに納豆をぶち込むというトッピングのルーツは村上カレー店にあるようなので、デストロイヤーの納豆カレーはいわば直系と言えるでしょう。筆者は今回納豆トッピングのスープカレーを初めて食べました。見た目はそれほど美味しそうという感じではないかもしれません。
これは旨い。スープカレーではあるけれど、何かもう別の料理じゃないかというほど斬新な食感です。納豆はひきわり納豆なのですが、スープと融合していて妙な違和感は一切ありません。普通のスープカレーは多少とろみがついていてもまあ「スープ」なのですが、これはなんだろう。納豆と挽肉が存在することで、汁分多めの雑炊とも言えばいいのかスープを飲む物から食べ物に変えている感があります。面白いなあ。ピーマンにご飯を詰めて食べたりしても良い感じ。面白いなあ。
納豆の影響なのかややマイルドに感じるので、辛さは強めにしたほうが良いかもしれません。さすがに10番では辛さが優しい。
また、無料のトッピングでトマトピューレやナンプラーがあります。ナンプラーはカウンターに置いてあるので気軽に使えます。臭いは、まあ……そうですね。
【ぼっち度】
ぼっち度は【★★★★】です。カウンター席しかなく、席数も少ないお店です。独りで来てなんぼでしょう。提供されたスープカレーを黙々と食べることができます。孤独のグルメごっこするのに非常に適した環境だと思います。筆者が書く文章が長めの記事であれば、誰にも邪魔されずに自由に食事ができたと考えて頂いてOKです。
テイクアウト客の出入りが気になることはあるかもしれません。
【総評】
今回、ナット・挽肉カレーで納豆入りスープカレーを初体験。気に入りました、しかし普通のスープカレーとは別物と考えたいぐらい独特な食感でした。これはインパクトが強くてハマる層がいるのも頷ける。四桁に乗らないお値段もスープカレーとしては安い部類に入ります。ランチだとさらに安いわけだから、かなりお得。
外見にこそ色物感はありますが「中身はカレー屋」「味はホンモノ」まさにその通りだと思います。