写真AC雑記帳

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札幌ぼっち飯:分類/咖:アジャンタ総本家(東区)

現在のホームグラウンドである札幌で、ふらりと立ち寄ったお店の紹介みたいな感じの記事を書いてみます。今回訪問したのはアジャンタ総本家

以前、スープカレー店の記事を書いた時、そもそもスープカレーはいつ頃から存在していたのだろうという疑問が頭に浮かんできたことがありました。ネットで拾える情報は必ずしも正確ではないと思いますが、どうやらアジャンタ薬膳カリィがルーツであるようです。なにやら複雑な背景もあるようなのですが、とりあえずスープカレーの元祖的存在として、手始めにアジャンタ総本家薬膳カリィを頂くことにしました。 

 

【アクセス】

地図上は以下の通りです。地下鉄元町駅から徒歩10分強。駐車スペースは十分あるように見えましたが車を使わずともまあ行ける範囲です。

 

【店舗入口付近】

店舗付近はこんな感じ。空席があるか少し心配に。f:id:daphniaP:20181021112216j:plain  

【店内】

カウンター席は少なめで、テーブル席が多いですね。数少ないカウンター席があまり埋まらないわりに、テーブル席は賑わっていました。やはり有名店だけあって、時間は午後一時を過ぎていましたが客入りは上々。サイン色紙も結構な数が貼り出されていましたよ。

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【マサラ】 

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テーブルの上に存在感のある容器。中をのぞいてみると赤い粉末が入っており、辛さの調整に使うミックススパイスのようでした。レジで販売もしていましたね。今回は使用していませんが、次回は試してみたい。

 

【かしみーるかりぃ】

オーソドックスな「とり」にしようかどうしようか、などとメニューを見ていると、「一日五食限定」の文字が目に入りました。限定という言葉を書かれると気になってしまうのは人のサガじゃないでしょうか。限定商品の名は「かしみーるかりぃ」というようです。その具は、ラム肉のミートボールと細切りピーマン、それとニンジン。食べられるときに食べてしまおうと、いざ注文。

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スープはサラサラしていますが、オイリーでもあります。メニューには、ヨーグルトと秘伝のスパイスを合わせたスープとあったので、本来のアジャンタの薬膳カリィと少し違うようです。スープを飲んでみると、まずは甘味を強く感じ、だんだんスパイシーな部分が効いてきます。そこまで辛いわけではないのですが、薬膳カリィというだけあるのか、意外と汗が出ます体が温まるようです甘味が強いとはいえ飽きるようなこともなく最後まで美味しく味わえました

具の方ですが、ミートボールは、メニューにはジューシーな味わいと書いていますが、さほどジューシーという印象はありません。そしてラム特有の臭いがあるので、苦手な人にはツラいかもしれませんね。ラム好きならば全然問題ないはず。細切りピーマンは少々食べにくいです。箸休め的な位置づけなのかな。ニンジンはほぼ一本ゴロッと入っていますが、柔らかいのはもちろんしっかり味がします。

なんて個別の具について書いてはみましたが、このシンプルな構成は、スープこそ主役という設計に基づいている気がします。実際、他のスープカレー店と比べてもスープのインパクが圧倒的に強く残りました。個人的にはリピートしたくなる味です。この味を知ってしまうと、オーソドックスなスープカレーは物足りなく感じそう。

  

【総評】

元祖スープカレーというわりに、むしろ新しさすら感じるようなスープです。追随したであろう他店の方がスープがシンプルになっているからでしょうか。スパイスと漢方の組合わせによるものなのか、複雑な風味が出ているように思います。

筆者は、バランスの良さより個性の強い味を求めている部分があるので、そういう意味でも琴線に触れる味でした。絶対に再訪したいお店です

ただその前に、もうひとつのアジャンタにも行かないといけません。札幌スープカレーの源流に迫ってみたい。