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札幌ぼっち飯:分類/咖:マジックスパイス(東区)

現在のホームグラウンドである札幌で、ふらりと立ち寄ったお店の紹介みたいな感じの記事を書いてみます。今回訪問したのはマジックスパイス。略称マジスパ

当ブログを継続的に読んで頂いている場合、ピンと来るものを感じる方もいるかもしれませんが、札幌スープカレーの源流を探る第三弾です。ここまでスープカレーの始祖としてふたつのアジャンタを訪問してみましたが、スープカレーという名称を使い始めたのはマジックスパイスだと言われています。アジャンタとはまた違う元祖スープカレーとは、はたしてどのようなスープカレーなのでしょうか。

 

【アクセス】

地図上は以下の通りです。札幌市地下鉄東西線南郷7丁目駅から徒歩五分程度。距離も近いですがほぼ迷う余地がない場所です。

 

【店舗入口付近】

店舗付近はこんな感じ。派手というか強烈というか、個性溢れる佇まいです。 

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【店内】

ここ店内はスリッパなんですね。履き替えに戸惑う。まあ、スリッパのほうが気持ちの上ではリラックスしやすいかも。内装も個性が爆発している雰囲気。アジアンテイストを通り越して何か違うところへ手が届いている気がします。この建物が既に一個の観光資源足りえていますよ、割とマジで。

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【チキン覚醒マイタケ】

チキン覚醒にマイタケをトッピング。チキンが覚醒しても臆病者にしかなれそうにないですが、ここでいう「覚醒」とは辛さの強さのこと。ランクとしては最低で、実際食べてみてもっと辛くしたほうが良かったなと感じる程度に辛くないです。この辛さの表し方も極めて特徴的で「覚醒→瞑想→悶絶→涅槃→極楽→天空→虚空」とかいう七段階、カオスです。次は悶絶辺りにしてみよう。ランク的な意味で、悶絶が下のほうってのもすごいよね。

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さて、ちょっと日和って「覚醒」にしたのが影響したか、想像よりおとなしい味わいのスープカレーが出てきました。辛くない割にスパイス感は十分あり、無防備にスープを飲むとむせたりもするでしょうが、典型的なカレーの風味はなく、スパイス感を備えたスープという印象。サラサラ系かつオイリーな感じもなく、そのあたりがスープっぽく感じる要因かもしれません。ただ旨味はしっかりと感じられます。流石にもう少し辛くしたほうがバランスは良くなるかもしれません。スパイスがウリなんだから、辛くして然るべきでした。注文した時にこの組み合わせだと野菜が少なくなる、みたいなことを言われたのでマイタケをトッピングしたのですが、どうも辛さ強めのほうが具材が増えるらしいですね。となると許容できる辛さの範囲で最高に辛くしたほうが、このスープカレーは楽しめるわけです。どう変わってくるのか知りたいとなると自動的にリピートしたくなります。

 

【ぼっち度】

ぼっち度は 【★★★★】です。カウンター席も多いので特に苦痛なく利用できますが、テーブル席との距離が近いので騒々しく思う場合もありそうです。ホームページなどに結構不思議な文章が書かれているのですが、どうも「味覚」に集中して欲しいのかなと感じる部分もあります。神経集中するには独りで食べるのが良いでしょう。

 

【総評】

一般的なスープカレーと比べるとスープよりに感じますが、こちらがむしろ札幌スープカレーの元祖的な存在なんですよね。そしてアジャンタの薬膳カレーともまた全然違うものでした。アジャンタもマジックスパイスも、時代が流れてもオンリーワン的な味をキープしているから、そして当然美味いから生き残っているのでしょう。個人的にスパイス感が強いほうが好みに合うようで、アジャンタもマジックスパイスもまた行きたいですね。スパイスパワーが効いたのか、帰路、気持ちも身体もほっかほっかでした

アジャンタとマジスパに行き、初期のスープカレーを知りました。次はスープカレーの代名詞的超有名店にも行きたいですね。