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札幌ぼっち飯:分類/酒:北海茶漬け ぽっぽ(中央区)

現在のホームグラウンドである札幌で、ふらりと立ち寄ったお店の紹介みたいな感じの記事を書いてみます。今回訪問したのは「北海茶漬け ぽっぽ」(中央区)。名前通りお茶漬けがウリのお店ですが、決してそれだけではないというところを体験してきた形になります。結構良いものを食べさせてくれますよ。

 

【アクセス】

地図上は以下の通りです。ビル(ジョイフル酒肴小路)の5階にあります。豊水すすきの駅から徒歩3分程度の立地です。これまで記事にしてきた店では「すぐるや」が近くにあります。

 

【店舗入口付近】

店舗付近はこんな感じ。ビル内部です。

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【店内】

まだ新しいお店ですね。内装は落ち着いた雰囲気で、和のテイストも取り入れられています。この日は平日かつ時間が早めだったこともあるでしょうが、客が少なく、隠れ家的に使うには最高のシチュエーションでした。金曜日土曜日は朝六時まで開店しているようで、お茶漬けをシメにもってくるという観点では遅い時間のほうが利用者は多そうですね。ワイワイと騒ぐ感じのお店ではなく、ちょっとこう少人数で静かに楽しむ雰囲気に見えました。

高級お茶漬け店とでも言えば良いのでしょうか。「ぽっぽ」という可愛らしい店名にしては本格的というか高級感があります。

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【日本酒飲み比べセット 900円】

まず最初に日本酒飲み比べセットを注文。こちらの日本酒はすべて道内産ということで道民よりもむしろ観光客向けかな、という印象もあります。道産以外のお酒を置いてもいいと思いますけど。この中では生酒の柴田酒造店がやや良い印象かな。

このセットはちょっと変わったツマミも付いてくるのがまたいいですね。今回付いてきたツマミは、ドライトマトとチーズと「めふん(鮭の腎臓の塩辛)」でしたが、このお店では提供する料理について全て説明してくれます。この三品の中で挙げるならめふんが良かった。あと漬物も付いてましたね。

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【お通し】 

日本酒セットのあとにお通しが出てきました。鯖とタコのほうじ茶煮です。鯖もいいですがタコのほうじ茶煮の食べやすさは中々のもの。

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【ぽっぽやっこ 390円】

緑系の色とオレンジ色の豆腐。それぞれある珍味を活かしたものなんですが、ここでは秘密にしておきます。食べてみてのお楽しみ。お値段安めで手が出しやすい一品。

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長万部の恋人 580円】

謎なネーミングですが、長万部川瀬チーズ工房というところのクリームチーズに鰹節と醤油麹を掛けたものです。チーズは雪をイメージしたかのようにフワフワにされています。濃厚かつ分かりやすい味で美味しいと思いますが、独りで食べるにはやや分量が多いかもしれません。クリームチーズと言っても、鰹節と醤油麹のコンビネーションで日本酒とも合います。なかなか良い。次来ても多分注文する。

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【鮪と鯛の醤油麹漬け 680円】

鮪と鯛の醤油麹漬け。これが抜群に美味い。どちらも肉厚で食べ応えがある上、ただの漬けとは違う旨味が引き出されていたように思います。おそらくそれは醤油麹の力なんでしょう。次回も絶対注文する候補。

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【日本酒・彩(さやか)/日本酒度+2 750円】

飲み比べセットの三種類の中からではなく、むかわの「彩(さやか)」という日本酒を頼んでみました。全く知らない銘柄でしたが悪くない。実はこのお酒を扱っているところがひとつのポイントで、どうもこのお店はむかわの小坂農園とつながりが深いようなんです。ここの料理でよく使われている醤油麹も小坂農園由来であるはず。

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【すすきの梅ザンギ 580円】

梅の風味がするザンギ。これもなかなかいい。ザンギとしてみると手放しで美味いとまでは言いませんが、梅の風味が絶妙です。大葉も付いていますので、風味が足りないと思えば調整もできます。

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【マグロのお茶漬け 820円】

そもそもの本命であるお茶漬け。ご飯を大根ダシで炊いたものと昆布ダシで炊いたものから選べるのと、注ぐダシをトウキビ茶と和風ダシから選べます。今回は敢えてご飯は大根ダシ炊きを選択、和風ダシとの組み合わせで頂きました。

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小エビの佃煮と漬物も付いてきます。こうして写真で見ると記憶以上にマグロの赤色が映えていますね。 ダシを注ぐとこうなります。

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お茶漬けシメ、良い……。なおプラス300円で石焼茶漬けにもできます。次は石焼にしてみますかね。

 

【ぼっち度】

ぼっち度は【★★★★★】です。平日ならおひとり様大歓迎なお店ですね。一人客でも料理の内容についてきちんと丁寧に説明してくれますが、かえって過度に干渉してくることもありません。筆者にとっては理想的なぼっち飯の環境です。まあ状況によっては混雑しているケースも考えられるのですが、このお店の環境ならあまり気にならないでしょう。

  

【総評】 

結構良いお店だと思います。この日は空いていたからかもしれませんが、接客も丁寧で好印象でした。

お茶漬けでシメるのに使いたいけど、実はひとつ問題もあってお茶漬けだけの注文はNGらしいのです。採算的な面で支障があるのかもしれませんが、お茶漬けを前面に出しているお店としてはどうなんでしょうか。お茶漬けだけ期待して乗り込んでくるお客さんは少なからずいると思います。客単価の問題があるのでしょうが、さらりと気軽にお茶漬けをかきこむ店なのか、高級路線なのかどっちつかずになってしまっているような気がします。ただ、お茶漬けに限らず食べ物は良いですよ。

こんな感じの結構良いのに何故か空いているお店(このお店に関して言えば平日だからなんでしょうが)を発掘できるとちょっと嬉しいし、こうして記事にする甲斐もあるってものです。