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札幌ぼっち飯:分類/咖:らっきょ(西区)

現在のホームグラウンドである札幌で、ふらりと立ち寄ったお店の紹介みたいな感じの記事を書いてみます。今回訪問したのは「らっきょ」です。札幌にとどまらず全国区と言って良いスープカレーの超有名店ですね。現在的なスープカレーの流行に大きな影響を与えたお店だと思います。札幌スープカレーの源流を探る第四弾です。

アジャンタやマジックスパイススープカレーは現時点においても個性的で、逆に同店から直列的に味を引き継いだスープカレー店は多くないように感じます。スープカレー普及という面では、らっきょの貢献は非常に大きいはずです。現在五店舗ほど経営している形になるようですが、琴似が本店です。

 

【アクセス】

地図上は以下の通りです。JR琴似駅から徒歩三分程度でしょうか。下の地図だと駅から近くて見つけやすそうにも思えますが、これが案外見つけづらい。

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【店舗入口付近】

店舗付近はこんな感じ。名前が知れた人気店となると人目を引きやすい場所にありそうなものですが、いざ現地に行ってみるとやや分かりにくい。この辺りで飲食店街は終わりなのかなと思うような位置にあります。

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【店内】

カウンター席なし。意外とこじんまりしているなあという印象。

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【知床鶏スープカレー 1,350円】

スープカレーの値段は四桁が当たり前ではあるものの決して安くはない価格。ただ輸入ものの鶏を使っているらしいメニューは三桁価格なので、知床鶏の存在がなかなかのお値段に繋がっているのでしょう。ピーマンとニンジンに加えてジャガイモも入っていますが、実は「野菜」スープカレーは別にあってナスやカボチャなどが増えます。値段もさらに上がるわけです。

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さて、食べた感想ですが、さすがと言うべきか美味しいなあ。知床鶏の美味さはズルいとさえ思うほどに美味い。チキンとしての味、柔らかさ、食べ応え、全てを備えていて素晴らしい。ちょっとお値段が高くてもその価値はあります。

とあるスープカレー屋さんで食べたチキンは、平凡な素材から上手く美味さを引き出しているような印象を受けたのですが、これは良い素材をそのまま上手く調理した感じに思えます。非常に良いものです。

スープカレーとしては最近食べた中では酸味の主張が強いですね。辛さは「5」にしたのですが、辛さよりも香り重視のスパイスなのかな。そんなに辛いようには感じませんでしたが、香りが強く思えましたね。

お米の上に乗せられている海苔も無味無臭ではなく香りがあります。ちょっとした味変要素です。今回お米は玄米入りにしています。やはりスープカレーには少し硬めの米が合います。

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【ぼっち度】

ぼっち度は【★】です。接客は全く問題ありませんが、ぶっちゃけ独りで来る場所ではありません。カウンター席がないのでひとりでテーブルに着くことになります。しかも人気店なのでそれなりの人目が付きまとう。これは独り飯上級者でも結構ハードなやつでっせ。覚悟を決めましょう。なんなら札幌市内でも札幌駅直結のESTA店にはカウンター席があるようなので、そちらへ向かったほうが無難です。

 

【総評】

さすが有名店。知名度だけでないことはバッチリ確認できました。お値段もそれなりではありますが、それでも好みによってスープカレーのファーストチョイスになることが十分考えられる美味しさです。それも尖り過ぎた個性があるわけではなく、無難に美味しいので、観光客などにもお勧めしやすいと言っていいでしょう。

らっきょのオープンは1999年だそうですから、70年代のアジャンタや93年のマジックスパイスと比べればずいぶん後発です。しかし札幌スープカレーの源流として見ると、やはりアジャンタやマジスパは尖ったところがあるので、誰でも美味しく食べられるかと問えば疑問符が付きます。一般の家庭でらっきょ並みの味が出せるかと言えばそれもまた違いますが、局地的な料理だったスープカレーを一般化した画期的な存在だったんだな、と確認できるように思います。

次はまた古参のスープカレー店かあるいはあの超名店か。どうしようかな。