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写真AC:「安全マーク」導入前に注意したい著作権問題

写真AC関連記事です。

以前、新機能「安全マーク」の導入について簡単に記事を書きましたが、実際に安全マークを導入するにあたり著作権保護の影響範囲について再確認してみました。

結果、筆者的には影響を受けそうな見落としに気づくことができました。写真ACを利用されている方で、特に夜の風景写真を好んで撮影投稿している方は注意が必要かもしれません。

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さて、建物というのは、単純に著作権が認められるものではありません。そのあたりの民家を適当に撮影して写真投稿しても、著作権という切り口では何ら問題は発生しないのです。もちろん写り込んだ情報次第では、プライバシーや肖像権に関する問題が発生し得るので、著作権以外での配慮は必要になります。ただプライバシーや肖像権は判断が付けやすいので、この写真はNGだと見切りを付けるのも簡単です。いずれにせよ、普通の建物は著作権により当然に保護されるものではないのです。これがまず大前提になります。

問題となりそうなケースのひとつは、著作権で保護されるようなデザイン性の高い建物を撮影した場合。そしてもうひとつが厄介で、建物を使ったイルミネーションやプロジェクションマッピングは、それそのものが著作権の保護対象であるため、建物が著作権の保護対象であるかどうかと関わりなく、問題になる場合がありえます。

言われてみればなるほどなという内容ではありますが、特にイルミネーションは安易に撮影しがちなので、該当する写真があれば非表示にしないと禍根を残しそうです。

もちろん他にも著作権的に際どいケースがあると思いますので、ストックフォト投稿者の皆さん、一度投稿写真について再検討してみてもよいかもしれませんよ。