写真AC:同義語リクエスト
写真AC:同義語リクエスト
しばらく前にお知らせに出ていた内容ですが、これが写真ACの真骨頂だよなあという内容なので改めて触れてみます。
まず同義語リクエストとは、タグ検索時に同義語とみなされる語彙を、ユーザーが登録申請できる仕組みです。ユーザーが登録できる、というところが重要です。
ユーザーの申請を受け付けてくれると言えば聞こえはいいですが、逆に言えば同義語を定義するという面倒な作業をユーザーに向けて丸投げする仕組みとも言えます。
もちろん最低限の定義は写真AC運営側でやっているでしょうし、ユーザーが定義する同義語を審査するという手間は発生するでしょう。しかし全くの無から同義語を定義する作業とユーザーが投稿した同義語を審査する作業では、どちらが労力が小さいかといえば圧倒的に後者であると考えられます。
別にこの点について写真ACを批判したいわけではありません。
写真ACを含むストックフォトは、多くの作業をユーザーに向けて外注することで成立するビジネスモデルだと考えています。普通のストックフォトだと写真撮影とタグ設定などを含めた投稿までをユーザーの作業としていると思うのですが、さらに同義語定義までユーザーの作業にしてしまうとは、ストックフォトとしてはむしろ正解なんじゃないかなとすら思います。皮肉じゃないです。
それだけ作業を外に回して会社としては結構スリムに運営しているはずですから、まあユーザーが報酬アップを考えて欲しいという要望も理に適うものですよね。バランスが大事です。
個人的に思うのは、著作権違反写真の通報も、この同義語定義も、ごく少額でいいのでポイント付与するようにすればせっせと働くユーザーが出てくると思うんですがね。
もちろん、正当性を欠く通報やデタラメな同義語定義も出てくると思いますが、それは業務として写真ACが却下すればいい話。
こういう話も、今後の写真ACがどのような方向性で運営されていくかという観点で、軽んじられない要素だと思います。まあ結果的に獲得報酬が増えてくれるなら、いちユーザーとしては満足なんですけどね。報酬増には単価も大事ですが写真ACの存続も重要ですから、うまくバランス取りしてほしいものです。