札幌ぼっち飯:分類/麺:山桜桃(西区)
現在のホームグラウンドである札幌で、ふらりと立ち寄ったお店の紹介みたいな感じの記事を書いてみます。今回は西区発寒の山桜桃(ゆすら)。かつて旭川ラーメンの人気店として有名だったそうですが、現在では食べログでもGoogle口コミでもいまひとつの評価。かえってレビュアー全体的に周りに流されてないかという疑問が湧いてくるほどの状況になっています。となれば、自分の舌で確かめてくるしかないでしょう。
【アクセス】
地図上は以下の通りです。地下鉄宮の沢駅から徒歩8分程度。距離は地下鉄駅から近いのですが、宮の沢方面から向かうと目立ちにくい位置ではあります。かつては何か所も支店を出していたそうですが、現在はただひとつ、発寒店を残すのみとなってしまったようです。比較的近くにあるスープカレーの曼荼羅も、経緯は違えど他店を畳んで発寒のみに店舗を残している状態ですね。
【店舗入口付近】
【店内】
そこそこ広い店内ですが、入店時はガラガラ。そして幸先が悪いことに出入口のドアが閉まりにくい。早々に何とかしたほうが良いと思います。こういうところが行き届いていないと、必要以上に評価を下げられることになってしまう。今回は、一番人気ということで醤油ラーメンを注文してみました。ちなみにラーメンが出てきた頃には家族連れなどで店が賑わい始めていました。流行から外れたことで、結果的に極めてローカルなファミリー層向けのラーメン屋に変化したのかもしれません。
【醤油ラーメン:780円】
まずスープの香りが良いです。醤油とにんにくの組み合わせでこの香りが生まれているのでしょうか。麺もゆで過ぎということもなく、ほど良く感じました。ナルトが入っているのはやや古典的な印象もありますが、少し厚めの切り方で食感が良い。驚くほど大ぶりなチャーシューは、柔らかいが繊維質な感じも残っています。このチャーシューが食べられてこの値段ならならコスパ的にも十分じゃないかと。結構食べ応えがありましたよ。
しかし十分旨いとは思うものの、これよりももっと旨かったんだよという話も何となく分かる気がします。味が落ちたという実感があると、どうしてもガッカリ感が加算されてしまいますよね。わざわざ遠方から駆けつけてでも食べる、という熱心なファンからしてみれば、なおさら評価を落とすのは致し方ないかもしれません。
【総評】
かつての名店が斜陽にあるというのは寂しい感じもあります。ラーメン自体はまあ美味しいと思いましたが、出入口のドアに不備があったり、従業員にいまいちやる気を感じないとか、下げ易いポイントが目に付くのがいささか残念ですね。流行から外れてしまうと、こう活気がないから必要以上に評価を下げる実例になっちゃってます。
一時期のネットの口コミを見ると酷い下げられようなので、それを思えば現状は持ち直しているのかもしれず、ただ上に記したような問題点が目に付くため、他人には薦めずらい状態にも陥っています。
先入観のない状態で行ってみたほうが、フラットな気持ちで美味しく頂けるかもしれませんね。このラーメンが何の前振りもなくドライブインで提供されたら、感動ものだと思いますよ。そして現状は、単店経営の普通の街のラーメン屋さん程度の位置にあるわけです。
無化調で美味しいラーメンを提供しているというところがひとつのウリだったようにも思われるので、元から多店舗化には不向きな、作り方をノウハウ化しにくい傾向があったのでは、という気もします。
全盛期を知る方にはお勧めしませんが、これから初めて行くぞという層なら、特に問題ないように思います。